蓄電池・エコキュートの設定で自家消費を増やして電気代削減

セキスイハイム

このブログでは、セキスイハイムでマイホームを建築した私達夫婦が、セキスイハイムや家作りに関する情報を発信していきます。

今回は蓄電池とエコキュートの設定で自家消費を増やして電気代を削減しようとしている試みについてお話します。

最近は、燃料費高騰の影響で電気料金の単価がかなり値上がりしています。

そのため、太陽光発電で作った電気を売るよりも自家消費する方がお得な場合があります。

そこで、自家消費の比率を高めるために、蓄電池の設定をグリーンモードという設定に変更し、エコキュートをHEMSと連動させましたので、そのことについて記事にしました。

YouTubeで動画もアップしていますので、是非ご覧ください。

蓄電池の設定

蓄電池は3種類の設定があり、メーカーによって名称が多少異なりますが、経済モード、グリーンモード、非常運転モードがあります。

経済モード

1つ目は経済モードという設定で我が家も最近まで使用していた設定です。

経済モードは、電気代が割安な時間帯、例えば深夜等に電力会社から買電して蓄電池を充電し、太陽光で発電した電力を出来るだけ売電する設定です。

この設定は、太陽光発電の売電価格が比較的高い場合にメリットがあり、FITと呼ばれる固定買取価格制度が有効な最初の10年間で有効です。

我が家の場合は、2021年に太陽光発電の売電を始めた為、売電単価が19円/kWhです。

そのため、売電価格がFIT期間中でもそれほど高くなく、経済モードはあまり有効ではないと思っていましたが、売電で得られる収入に魅力を感じたことと、実験的な意味も含めて最初の1年間は経済モードで使用していました。

ですが、2022年8月からはこれから説明するグリーンモードという設定に変更しました。

グリーンモード

グリーンモードという設定は、太陽光発電で得た電力を出来るだけ充電し、電気をなるべく「自給自足」するためのモードです。

太陽光の発電量が多い昼間の時間帯は太陽光で発電した電力を蓄電池に充電し、朝や夜などの発電量が少ない時間帯に蓄電池からの電力を使用することで、太陽光発電で得た電力を無駄なく使うモードです。

このモードは、電力の自家消費量が増えるため、買電量が減少し電気代が安くなります。

売電価格が高い人は、自家消費するよりも売電した方がお得なことがありますが、私たちのように売電価格が低い人は、グリーンモードの方が結果的にお得になることが多いように思います。

私たちは東京電力のスマートライフLというプランで契約しています。

スマートライフLの深夜電力料金は、1kWhあたり17.78円のため、売電価格の19円/kWhより低いです。

そのため、深夜電力を買電して、昼間の電力を売電したほうが一見お得のように思えますが、実際の買電料金は17.78円に、再生可能エネルギー発電促進賦課金単価と燃料費調整額が使用量に応じて加算されます。

再エネ賦課金は、2022年では使用電力1kWhあたり3.45円が加算されます。

また、燃料費調整額は原油などの電気を作るための燃料の料金によって変動しますが、2022年8月の関東エリアでは使用電力1kWhあたり5.10円が加算されます。

そのため、2022年8月では、深夜電力においても1 kWhあたりの実質単価は26.33円となり、売電価格を大きく上回ります。

よって、太陽光発電で得た電力をなるべく自家消費に回した方が実質的にお得になります。

非常運転モード

3つ目の非常運転モードは、停電の際のモードのため普段は使用しないモードです。

蓄電池のグリーンモード設定方法は、スマートハイムFANのリンクから各蓄電池に応じて確認することが可能です。

エコキュートの湯沸かし時間設定

エコキュートはお湯を沸きあげるのに電力を多く使うため、年間を通して電気代が結構かかる機械です。

そのため、深夜の電気代が安い時間帯でお湯を沸かす方が結構いらっしゃるかと思いますし、知らずとそういった設定になっている方もいらっしゃるかと思います。

しかし、太陽光パネルを設置している場合、昼間に太陽光で発電した電力を使ってエコキュートを沸かす方が、電気の自家消費量を増やして買電量を減らせるので、先程説明した理由から電気代が安くなります。

そのため、エコキュートの湯沸かし時間は、ある程度太陽光が発電している日中に多く行うのがオススメです。

セキスイハイムのHEMSであるスマートハイムナビでは、天気予報と連動したエコキュートの湯沸かしが可能です。

翌日の天気予報をスマートハイムナビがチェックし、翌日の天気予報が「晴れ」の時間帯で太陽光の発電量を予測し、 適切な時間帯に自動で湯沸かしを実施するという非常に優れた設定が可能です。

この優れた設定を行うためには、エコキュートをLANに接続し、HEMSと連携が可能な状態にした後、HEMS側で太陽光活用モードという設定を行う必要があります。

HEMSとエコキュートを連動させる場合の注意点として、エコキュート側の設定で、ソーラーチャージ設定をOFFにしないと太陽光活用モードが正常に動作しない場合があるそうです。

天気予報とエコキュートを連動させる方法は、HEMSの設定の中の太陽光活用モード→太陽光活用モードを「する」に設定し、「決定」をタップします。

またスマートハイムナビでは、自分の家の自給自足度合がHEMSで確認できます。

スマートハイムナビの画面上に自給自足率を表した「グリーンメーター」を表示することで、暮らしで使う電気をどれだけのクリーンエネルギーで賄えているかを確認することができます。

「みらいおん」が楽しそうに踊っているときは自給自足率が高い状態。

「みらいおん」が寝ているときは発電がなく蓄電池残量も少ない状態なので、できるだけ電気使用を抑えるのがベターだとされてます。

グリーンメーターとみらいおんの挙動が自給自足率を高めるための電気の使い方の目安になります。

「グリーンメーター」をタップすると「自給自足率」を高めるためのアドバイスが見られます。

まとめ

今回は、蓄電池・エコキュートの設定で自家消費を増やして電気代を削減するというテーマでお話しました。

売電がお得か自家消費がお得かは電気料金が月によって変動するので、その都度考えなければなりませんが、一度計算してある程度の目安をつけておくことで、どちらがお得か把握することが出来ると思います。

また、FIT期間終了後は、自家消費を増やす方がお得になるケースが多いと思いますので、今回説明した設定を実施し、電気の自家消費量を増やしてみてはいかがでしょうか。

最後までご覧頂きありがとうございました。

コメント

  1. 西山 より:

    コメント失礼します。
    今月、セキスイハイムの新居(太陽光8.1KW、蓄電池4.9KW)に入り、
    グリーンモードで
    太陽光活用モードにて、エコキュートを昼間に沸き上げをHEMSにて設定しました。
    エコキュートの表示では、9時から湧き上げ設定となっています。
    太陽光8KW以上の場合、午前中は、正午前までは、売電にまわっているようですので、
    普通にエコキュートを買電にて、沸き上げしているように思います。
    何か設定が間違えているのでしょうか。
    もしくは、太陽光活用モードになるまでに、HEMSが学習期間として一定期間必要で
    まだ作動していないのでしょうか。
    もしご存じでしたら、教えていただけると嬉しいです。
    よろしくお願いいたします。

    • さや さや より:

      コメントありがとうございます。
      設定に関しては恐らくすぐに反映されると思います。

      太陽光の発電量が、消費電力より多い場合は、太陽光で発電した電力を自家消費しつつ売電も行いますので、午前中の発電量が多い時間帯はそういった状態かもしれません。
      蓄電池の充電が同時間帯にマックスになっていれば、そうゆう状態かと思います。

      もしくは、天気予報が晴れ予報でなければ基本的に深夜に沸かしているので、買電で沸かしている可能性もあります。

      • N より:

        ご丁寧に、回答くださり有難うございます。
        しばらく様子見てみます。
        Youtubeの方も、拝見しております。
        とても参考になりました。

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